20070122

20060716 Utrecht

本日はユトレヒトに行くことにしたので、クエンティン・ホテルを早めにチェックアウト。
トラムに乗ってダム広場で降り、本日の宿“Hotel De Gerstekorrel”(読めない)に向かいました。
荷物を預かってもらうだけのつもりが、15分待てばチェックインできるとの事(この時9:30)ですぐ近くにあるケーキ&パン屋さん(確か“Renés”という名前)で時間をつぶします。ショーケースの中のケーキもパンも、まあ! ものすごいボリューム!
普段だったら狂喜乱舞しそうなのですがあいかわらず暑さにやられっぱなしなので
一番小さく見えたミンチの入ったパイとカプチーノをオーダー。
店内にまで鳩が入ってきてパンくずをついばんでいます。
このお店、朝早くから開いているのに深夜に通った時にも営業してました。とても便利。
頃合いを見てホテルに戻ってチェックイン。
レセプションに女王(たぶん)の大きなパネルが飾られていたのと、
部屋に荷物を運ぶ途中で出会ったルームクリーニングの男の子が「グッモゥニン☆」と
私の100倍女らしくクネクネと挨拶してくれたのが印象的でした。


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で、アムステルダム中央駅。東京駅のモデルになった駅です。しかしあちこち工事中。
ユトレヒト行きの往復切符は12.1ユーロ。
安いからか、クレジットカードで買えませんでした。
ICの2階席に乗ってみたのですが、ブルージュの時と違って人も少なくて、いやー快適です。途中で相席になったご家族の赤ちゃんが、丸々肥えてて大変かわいらしく、しばしうっとり。夫婦間はオランダ語(たぶん)で、赤ちゃんには英語で話しかけている様でした。インターナショナルですね。


30分ちょいでユトレヒト着。本数も多いし、便利な場所です。
まずは駅前のインフォメーションでユトレヒトの地図を購入しました。
特殊折り(一発で大きく開ける。たためばコンパクト)で大変使いやすく、
これの各都市版がつい欲しくなります。
地図を見せながら中央博物館の場所を確認すると「近いよ! 歩いて行けるよ!」と元気な回答が。なので素直に歩き出す私。

暑さで倒れるかと思いました。

といっても湿気が少ないのでまだマシなのですが。日に日に自分がこんがり焼けていくのがわかります。
フラフラになりながらやっと中央博物館に到着しました。
ちなみに帰りは違う道を通って戻ったのですが、その時思ったのは

【教訓】遠回りに見えても大きな道を往け

あちこち迷った往路と違って、あっさり駅にたどり着けたのでありました。


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[左]この写真はアムステルダム中央駅だったか、ユトレヒトの駅だったか。はて。ホーム大好き。


それはさておき中央博物館。Centraal Museumと書きます。“セントラァル”と発音するのでしょうか。チケットを購入し、受付のご婦人に館内順路を説明されます。
で、頭上の階段に私を見て「そっちじゃないですよ」と大声で教えてくれるご婦人。
「カフェに行きたいのです」と大声で答える私。
博物館に着いてまず最初にビールを飲む私。
ああ生き返った、ということでやっと館内をまわりはじめます。


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[右]居心地のいいライブラリーコーナー。こどもも楽しめます。


ユトレヒトの歴史資料やゆかりの絵画からモダンアートまで幅広い展示が魅力的なこの博物館、こじんまりしているように見えて、建物の中はいったい何がどうなっているのか複雑で迷いまくりでした。
見終えるのに時間がかかったのは、展示数が多いからか、迷ったせいなのか。
しかし大変充実してます。
ユトレヒトで発掘された巨大な船 The Utrecht Ship(10世紀以上前のもの)は壮観。
有名どころだと、建築家リートフェルトや雑誌でもよく見かけるドローグデザインの展示もあります。
帰りにリートフェルトの建築ガイドブックを購入したのですが、
ほぼ赤と黒と白で構成されたシンプルなデザインがたいそう美しく、
これがわずか3ユーロで購入できることにいたく感動したのでありました。
予約制とのことであきらめていたのですが、計画的にシュレーダー邸を訪れてみてもよかったかも。その他この時は“This is America”というエキシビションが行われてました。


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隅から隅まで堪能したので、博物館を出て向かいにあるディック・ブルーナハウスへ。
ブルーナさんのデザイナー時代の作品がとても好きなのですが、やはりメインはミッフィーちゃんでした。
以前日本で観たディック・ブルーナ展の方が充実していたのでこちらは駆け足で。
案内表示が、英語・オランダ語・日本語だったのには驚きました。そんなに主要マーケットなのか。日本。
はしゃいでいるこどもたちが微笑ましい。親子代々ファンという方も多いのでしょうね。


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例のごとく、ミュージアム疲れを起こした私。とりあえずドム広場に向かって歩きます。
さすがに広場周辺にはカフェやお店が並び、すこし賑わっていましたが
日曜だからか他の場所ではあまり人や車を見かけることがありませんでした。
静かでいいところだ、ユトレヒト(発音すると、ウュトレヒト)。たまたまなのですかね?
とりあえず入ったお店で、キッシュ&サラダのセットとビール。9ユーロ。
フランスやベルギーに比べると、ちょっとお得な値段のような。
大学のある街だからか、スタッフも皆学生っぽい感じでした。

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さよなら、ウュトレヒト(←無理矢理発音)。


そして再びアムステルダムへ。ライツェ広場とはまた違った賑やかさのダム広場でのんびりしてから、キッチュというか、なんというか、ごちゃっとしたダム通りから運河を3本渡って(迷わないように数えた)
ニューマルクト広場方面に散歩することに。あっという間に到着。
まだ19時前なのに、カフェのオープンテラスでできあがっている人が多く見られます。
そのまま中華街へ足をのばし、焼きそばをテイクアウトしてホテルに戻ることにしました。
途中コーヒーショップ(※COFEE SHOPはドラッグショップです)から飛び出してきた
こども3人に出くわしたのですが、いったいどういう状況だったのでしょうかね。


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[左]中華料理店で待つ間、猫がこっそりと。[右]リートフェルト建築のガイドブック。英語とオランダ語。


さて、本日の宿はダム通りに面しています。とても便利です。
シングル1泊49ユーロ(シャワー・トイレ付)と、ホテル代の高いこの地ではありがたい価格設定です。狭さ・賑やかさは価格から考えるとこんなものでしょう。
しかし、難点は暑さ。
これはホテルのせいというよりも、温暖化による欧州の猛暑問題だと思われます。
暑さに弱い私→窓を開けて寝る→うるさい→閉める→暑い→開ける→うるさい…を延々リピート。申し訳程度の小さな卓上扇風機は置いてくれているのですが。
とうとう夜中の1時に外に涼みに出ました。
そしてレセプションでビールを買って一気飲み。
残り二泊。おのれの体力が続くか少々不安を覚えた夜でありました。