そして朝焼けのモン・サン・ミッシェルを堪能するはずだったのですが、
疲れがピークに達していた私は食後すぐにぐっすり。
次の日も出発ギリギリに目が覚めました。
ああ勿体ない。あっという間だったけど、さよなら、モン・サン・ミッシェル。
旅のスタートにふさわしい素敵な場所でした。
話し相手がおらず、このあたりで既に口がムズムズしはじめていた私。
バスを待つ間に日本人らしき方に声をかけ、またこの方が大変感じがよかったのをいいことに、さらにバスの中でも喋り倒してまいりました。レンヌまでずっと。
このHさん、日中に島内を満喫されただけでなく夜も、そして早朝にも対岸まで歩き、
あらゆるモン・サン・ミッシェルを堪能されたそうで、いやはや非常に羨ましい。
TGVでは別の車両だったので「よい旅を！」とお別れしたのですが、
モンパルナス駅であっさりばったり再会。メールアドレスを交換して再度お別れしました。
Hさん、おかげで大変楽しかったです。どうもありがとうございました。
あっという間にモンパルナス駅へ。メリーゴーラウンドが見えますね。
本日の宿は、モンパルナス駅のすぐ目の前にある“TIMHOTEL MONTPARNASS”。
チェックインを済ませ、身支度を再度整えます。
何故なら今日は現地の知人に5年ぶりに会うのです。
前回のパリ観光で知り合った時、私の隣にはいつも語学堪能な友人が。
そして今回は私1人。フランス語どころか英語も挨拶程度しかできません。
待ち合わせまでの2時間、英会話集を必死で読みました。旅先で何をやっているのか。
さあ、電子辞書をカバンにしのばせて、ホテルのロビーで再会です。
本日のテーマを“地元の人らしい散歩”に決め、
ノートルダム寺院の近くにパリで一番美味しいアイスクリーム屋さん（と彼は思っている）
があるそうなので、そちらに向かって歩き出しました…が……暑い。暑すぎる。
根性無しなので、すぐにカフェで休憩。もちろんビールで。
元気が戻ったのでまた歩きます。地図も何も持っていなかったので
自分がどの辺にいるのかまったくわかっていなかったのですが、
オリーブオイル専門店やアロマショップ、デリにアンティークショップの立ち並ぶ通りを
歩いていると、あら、いつしか気分はオリーブ少女に。
が、そんな私を現実に引き戻したのはウィンドウにドラえもんが飾られた
いわゆるおたく向けのショップでありました。
中に入ってみると、おお、それらしき人たちが！ それらしきグッズが！
日本のマンガの仏語版もてんこ盛りでした。教材としていいかもしれない。
買ってませんが。
見た事ある通りだな、と思ってたら、前にも来たことのあるリュクサンブール公園に着きました。あちこちでアート作品が展示されていたのですが、一番↑にたまげました。うーむ、リアル。ペタンク観戦のあとは、しばしここでまったりのんびり。
また歩き出して、ようやくアイスクリーム屋さん到着。
桃のシャーベットと青りんごのシャーベットを買って（イチオシは洋梨らしい）
セーヌ川ほとりで食べました。確かに美味しい。舌触りなめらか。
川沿いではたくさんの人がくつろいでいて、中にはシートを敷いて宴会を始めているグループも。しかもワインのボトルが既に数本空。平日です。まだ18時頃です。素晴らしい。
その後はノートルダム寺院周囲をぐるり散策。何度見ても薔薇窓が美しい。
と言いつつ、前回来た時は改修中だったような（曖昧）。
さらにてくてく歩いて、人が多く賑やかなサンジェルマンデプレまで戻って来ました。
しかしそこはさすが地元民の案内です。
通りを少し入るとうって変わって落ち着いた雰囲気。
“LE PETULA”というお店で軽く晩ご飯を食べることになりました。
素敵なカフェレストランです。
チキン＆卵（私の大好きな組み合わせ）のサラダとペリエをオーダー。
「サラダにしては、少し高めだな」と思ってたらかなりボリュームがありました。
添えられたバジル＆オリーブのペーストがとても美味でした。
さすがにかなりくたびれたので、モンパルナスまでメトロで移動。
ホテル前でお別れとなりました。次会うのははたしていつの事でしょうか。
会話しているうちに耳が慣れてペラペラになるのではという甘い期待は見事に打ち砕かれ、
おそらくお互い50％もかみ合ってなかったかもしれませんが、とても楽しかったです。
それにしても、最初は一生懸命英語やフランス語を脳みそから絞り出していた私、
サンジェルマンデプレでメトロに乗る頃には
「夜はエアーが涼しいねぇ」という訳のわからない日本語を喋っておりました。
ホテルで本日のルートを調べてみると
MONTPARNASSE→RENNES→St.GERMAIN DES-PRÉS→PANTHEON
→JARDIN OU LUXEMBOURS→ODEON→NOTRE-DAME→ODEON→…（元に戻る）
といった感じだったようです。パリの皆さん、いつもこんなに歩いているのですか？
真ん中の写真は「絶好の撮影ポイントを知っている」と言われ、
大きな道路のど真ん中に案内された時のものです。ああこわかった。
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