20070113

20060713 Brugge

ベルギー北西部に位置するブルージュに行って来ました。
ブリュッセルから日帰り旅行です。
まずはホテルから歩いてブリュッセル中央駅へ。
往復切符を買うために窓口の列(大混雑)に並んだのですが、
どうやらクレジットカードを自分で機械に通さねばならない様子。
初めてのことなので、必死で他の人の手元を観察しながらなんとか購入できました。
売店で買ったオレンジジュースと極甘ワッフルをもぐつきながら、特急列車ICを待ちます。

20060713_02.jpg

さすが人気の観光地だけあって、同じくブルージュ行きの列車を待つ人の多いこと。
なんとなく不安を感じつつ列車に乗り込んでみると、予感的中超満員です。
仕方なく連結部(連結部も超満員)に無理矢理座り込み、
到着までの約1時間を過ごすことになりました。


痛い腰をさすりつつ、やっとブルージュに到着です。
駅周辺には何もなさそうですが、目の前に緑が広がっています。開放感。
昨日の経験を糧に、ガイドブックを見ながら第一の目的地グルーニング美術館に向かいました。しかし迷いました。ちゃんと地図通りに歩いたつもりなのに。自分でも不思議です。
とはいえ、中世の街並がそのまま残るブルージュ旧市街地は、世界遺産に登録された情緒あるエリア。迷子になりつつあちこちさまよいながら、その雰囲気をたっぷり楽しむことができました。なんて、負け惜しみを言ってみたり。


20060713_03.jpg 20060713_07.jpg 20060713_08.jpg
真ん中の写真がグルーニング美術館〈Groeningemuseum〉。


グルーニング美術館はこじんまりとしながらも
ブルージュゆかりのフランドル絵画が多数展示されており、見応えがありました。
ただ、目当てのヤン・ファン・アイクの作品が想像していたよりも少なくて少し残念。
ガイドブックにおける大フィーチャーっぷりを見て過度な期待を抱いていただけに
「え?これだけ?」と思ってしまいました。すみません。
しかしながら全体的に好印象な美術館でした。


美術館を出て、何か食べようとこのエリアの中心部マルクト広場方面へ。
広場周辺にはずらりオープンカフェが並んでいます。
適当にそのうちの一軒に腰を落ち着けて、まずビール。
おすすめしてもらった修道院ビールのLeffeが、と っ て も お い し い !
すぐさま飲み干して、お代わりと一緒にシュリンプオムレツを頼みました。
うむ、味はよい…のですが、どう見ても食べても普通の小海老入り円盤卵焼き。
結構な値段だったので大変ワクワクしておったのですが。どういう価格設定なのだ。
先ほどの美術館で、ここブルージュがフランス語ではなくオランダ語圏だということに
はじめて気付いたのですが、ふと見るとスタッフの人は誰もが数カ国後で接客しておられます。その頭脳が実にうらやましい。


20060713_28.jpg 20060713_09.jpg 20060713_11.jpg


さて、ブルージュは“水の都”とも称される通りあちこちに流れる運河が印象的な街。
気持ちもお腹も落ち着いたところで、いざ遊覧船に乗ってみることにしました。
眺めもよいし、風も気持ちいいし、いやー、最高です。
さすが多言語国家、ここでもガイドさんは乗客の国籍を見ながら数カ国後を駆使。
日本人は私一人でありましたが、さすがに日本語でガイドはできないながらも
時折「サヨナラー」「アリガトー」「アタマキヲツケテー」などと言っておられました。
隣にいたカップルが「サヨナラ?」と言うので意味を教えてあげると、
すれ違う遊覧船に「サヨナラー」と連呼。うむ、なんとなく微妙に用法が。


20060713_15.jpg 20060713_18.jpg 20060713_16.jpg
20060713_17.jpg 20060713_24.jpg 20060713_19.jpg 20060713_20.jpg 20060713_21.jpg 20060713_23.jpg
20060713_14.jpg 20060713_25.jpg 20060713_27.jpg


あとは適当にその辺りをブラブラ。歩いてはのんびり休憩し、また歩いては…を繰り返すと
あっという間に夕方になってしまったので、余裕をもって駅に引き返すことに。
「一度迷ったし、もう覚えたもんねー」と、大道芸人のおじさんが奏でるアコーディオンをBGMに自信満々に歩いておりましたが、案の定また迷い、列車に乗り遅れました。
いやはや。
その頃にはもう足腰もクタクタ。二等車ばかりがギュウギュウだった往路の事を考えて、
6.4ユーロ払って一等車のチケットに交換してもらったにもかかわらず、
なんとまた超満員乗車率120%。また連結部に体育座り。なぜだ。
途中でようやく二等車に空席が出始め、老婦人とジョシュ・ハートネットを25歳ぐらい若返らせたようなお孫さんに相席させてもらうことになりました。一等車に変更した意味、まったく無し。
なにやらお孫さんが私の腕時計に興味を示していたので、
私もうれしげに「ケスクセー?」などとお孫さんの持ち物を指差してみたり。
するともちろん老婦人のマシンガンフランス語が返ってきました。
ごめんなさい、もうしません。


20060713_12.jpg 20060713_13.jpg 20060713_22.jpg


老婦人は英語も堪能で、「あなたはどこで降りるのですか?」「私は中央駅で降ります」と
教科書の例文のような会話をしている間に列車が到着したようです。
ではさようなら、とお二人にスマートに別れを告げ駅に降り立ったのですが、何かが違う。
あら、ここは南駅ではないですか。
きっとお二人も「中央駅って言ったのに」と不思議に思ったことでしょう。
仕方なく、ホテルまでトラムに乗って帰りました。


【今日の教訓】根拠の無い自信に基づいて行動してはいけない


20060713_04.jpg 20060713_05.jpg 20060713_06.jpg
昨日に引き続き本日もあちこちで見かけた赤子人形。やるせない表情が素敵。

20060713_26.jpg 20060713_29.jpg
[左]晩ご飯はビールとヨーグルト。微妙な組み合わせ。
[右]ブルージュで見かけた人。この猛暑の中、セーター着用。タンタンのコスプレかと思いました。