20070129

20060717 Amsterdam

そうだ、市場に行こう、とホテルを出てトラムに乗った17日の朝。
まずは南下して“アルバート・カイプ市場 Albert Cuypmarkt”へ。
まだ時間が早かったせいか大賑わいといった感じではありませんでしたが、
それでも少しずつ人が集まってきました。
ここは日用品や食品がメインの市場らしく、道の両脇に並んでいるショップが
その前に店を出しているパターンが多いようです。


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ずらりとぶら下がった巨大ワイヤーロックや、豆類ばっかりのお店、
スパイスやドライハーブがびっしり並んだお店など
興味津々でうろうろしていると、ハーリングブローチェの屋台に遭遇しました。
このハーリングブローチェ、パンにニシンの塩漬け(ハーリング)をはさんだもの。
ブローチェはパンを指すのか、サンドイッチという意味なのか。
それはともかく、オランダに行ったらぜひ食べてみたいと思っていたのですが、
道を歩けばハーリングブローチェにあたるに違いないと思っていたのに
これが意外となかなか見つからない。
香川県におけるうどん屋さんレベルを想像していた私が間違ってました。
そしてこの日、ようやくご対面です。
食べてみると、身が思った以上に生っぽく苦手な人もいそうな感じ。でもとてもおいしい。
結構しょっぱくて生タマネギとピクルスがよく合います。
口の中いっぱいに広がった強烈な生魚&タマネギ臭をなんとかしようと、
すぐ近くの屋台で絞り立てオレンジジュースを購入。
…あたり前ですがビールの方がよく合いそうです。
満腹になったところで「どれでも0.5ユーロ」の箱から表紙の素敵な古本を2冊選び、
アルバート・カイプ市場を後にしました。


またトラムに乗って今度は“シンゲル花市 Drijvende Bloemenmarkt-Singel”に向かいます。
ムント広場で降り、まずはスパイ広場近辺をぶらぶらと。服屋や本屋を多くみかけます。
ふらり覗いたH&Mでついクラッときてバッグとワンピースを衝動買い。
で、シンゲル花市に到着です。こちらはさすがにかなり賑わってます。
草花てんこ盛りで、こどもの頭ぐらいありそうな大きな球根や
「チューリップ球根50個セット」なんてのも見かけます。
さっきスパイ広場でのんびりしたばかりなのに、
もう人混みにくたびれて花市前のカフェでビール休憩。
道往く人を眺めながらぼんやり時間を過ごします。

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いつまでもダラダラしている訳にはいかんと、今度は“ワーテルロー市場のみの市
Waterloopleinmarkt”へ。レンブラント広場を通っててくてく歩く途中、
小腹が空いたので自動販売機でクロケット(コロッケ)を買ってみることに。
壁一面に並んだ小窓にずらりといろんな種類のクロケットが見えますが、
メニューが読めないので何がなんやらさっぱりわかりません。
えいやっと適当に選んだのはチキンカレー味でした。クリームがとろりと美味。


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[左]クラシカルな入り口の映画館。
[中]よく見かけて気に入ってた広告。路線図が人になってます。女性版もあり。



暑さでフラフラになりながらようやく到着したのみの市。
ビール! といきたいとこですが屋台では売られていなかったので
代わりにジュースとミートボールブローチェで昼食に。
昼間っから出来上がっているおじさんグループに椅子を借りてしばし休憩です。
どうもさっきから休憩の合間に観光しているような感じです。
で、体力も復活したところで市場探検を再開したのですが、
うん、ほんとにガラクタ市です。
しかも大量仕入れのチープっぽい服の屋台が多く、
古道具や本は思っていたより少なめでした。
そんな中でもアンティークなかわいい広告ピンを見つけたのでおみやげ用にいくつか購入。
レコードをあさっている人を見かけてなんとなく親近感を覚えたり。
古本を見ているとおじさんが表紙のオランダ語を説明してくれたりして、結構楽しい。
結局6冊買って1冊分おまけしてもらいました。ペーパーバックは軽いからよいですね。


そしてここでまたカフェでビール休憩。
いくら飲んでも汗にもならず毛穴から蒸発しているような暑さです。
しかし川沿いのパラソルの下かつ木陰の席を陣取ったので、
時たま吹く風がたいへんここちよい。
すぐそばに“レンブラントの家 Museum Het Rembrandthuis”があるせいか、
この店も大変賑わっておりました。
前日ユトレヒトに行く前にニューマルクト市場に行ってみたらまだ始まっていなくてガッカリし、帰って来てから行ってみたらもう終わっててもう一度ガッカリしたので、本日の成果は上々といえましょう。


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これが屈辱のニューマルクト市場。


ここからホテルへは近かったので、歩いて帰ることに。
途中、昨日見つけたアート本の専門店に寄って(こじんまりしていい感じ)またもや本を購入。ここでもご主人がクレジットカードの漢字サインをビューティフルとほめてくださいました。


ホテルに帰るつもりだったのが、そのまま通り過ぎて郵便局に郵送用の段ボール箱を買いに行くことに。念のため送料の支払いにカードが使えるか尋ねてみると「オンリーキャッシュ」との返事が。
空港へのタクシー代も結構かかるので現金を幾ら用意しとこうかなーと考えながら、今度はスーパーHEMAへ向かいました。
このスーパー、オリジナル商品のデザインがシンプルでかわいいもの(しかも安い)が多く、ぜひ行ってみたいと以前から思っていたのです、が、
この時点で私、ショルダーバッグ+本や服のぎっしり詰まった肩かけバッグ、
そして小脇に段ボールと、かなり大荷物です。警備員の人に止められなくてよかった。
「どうせ明日荷物送るしー」と小物をあれこれカゴに。
晩ご飯も買った! スプーンとフォークも買った!これで バッチリ!
ということで、最終日にまたじっくり来ようと、ようやくホテルに戻ることにしました。


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戦利品の数々。


ハイネケンの缶ビールを仕入れて、部屋でいそいそと先ほど買った卵サラダをオープン!
…甘すぎて、た、食べられません。
パッケージは大変こじゃれているのですがなんともいえない微妙な味。
新たな食料を買いに出る元気も既になく、
この日は失意のまま眠りについたのでありました。


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結局メトロに乗ることは1回もありませんでした。

20060716-18 [Hotel] Hotel De Gerstekorrel

ダム広場から歩いてすぐのHotel De Gerstekorrel。
なので交通の便もよく、飲食店もまわりにたくさんあります。郵便局にも歩いて行けます。
私の泊まった部屋は狭くてちょっと(いやかなり)くたびれていたけど
サイトにある写真を見ると、どうやら部屋によってだいぶ感じが違うようです。
BOOKING.comで予約、シングル一泊49ユーロ(シャワー・トイレ付)の
ディスカウントプランで泊まれました。
※この時は朝食は別料金だったけれど、今では宿泊価格に含まれるようです
スタッフの人はみなさん大変やさしく感じのよい方ばかりでした。好感度200%。
しかしながら、観光客で賑わう便利な立地とあって、
通りに面した部屋ならば深夜までかなり騒々しいことを覚悟せねばなりません。

|Hotel De Gerstekorrel|
Damstraat 22-24
1012 JM Amsterdam
http://www.gerstekorrel.com/


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20070122

20060716 Utrecht

本日はユトレヒトに行くことにしたので、クエンティン・ホテルを早めにチェックアウト。
トラムに乗ってダム広場で降り、本日の宿“Hotel De Gerstekorrel”(読めない)に向かいました。
荷物を預かってもらうだけのつもりが、15分待てばチェックインできるとの事(この時9:30)ですぐ近くにあるケーキ&パン屋さん(確か“Renés”という名前)で時間をつぶします。ショーケースの中のケーキもパンも、まあ! ものすごいボリューム!
普段だったら狂喜乱舞しそうなのですがあいかわらず暑さにやられっぱなしなので
一番小さく見えたミンチの入ったパイとカプチーノをオーダー。
店内にまで鳩が入ってきてパンくずをついばんでいます。
このお店、朝早くから開いているのに深夜に通った時にも営業してました。とても便利。
頃合いを見てホテルに戻ってチェックイン。
レセプションに女王(たぶん)の大きなパネルが飾られていたのと、
部屋に荷物を運ぶ途中で出会ったルームクリーニングの男の子が「グッモゥニン☆」と
私の100倍女らしくクネクネと挨拶してくれたのが印象的でした。


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で、アムステルダム中央駅。東京駅のモデルになった駅です。しかしあちこち工事中。
ユトレヒト行きの往復切符は12.1ユーロ。
安いからか、クレジットカードで買えませんでした。
ICの2階席に乗ってみたのですが、ブルージュの時と違って人も少なくて、いやー快適です。途中で相席になったご家族の赤ちゃんが、丸々肥えてて大変かわいらしく、しばしうっとり。夫婦間はオランダ語(たぶん)で、赤ちゃんには英語で話しかけている様でした。インターナショナルですね。


30分ちょいでユトレヒト着。本数も多いし、便利な場所です。
まずは駅前のインフォメーションでユトレヒトの地図を購入しました。
特殊折り(一発で大きく開ける。たためばコンパクト)で大変使いやすく、
これの各都市版がつい欲しくなります。
地図を見せながら中央博物館の場所を確認すると「近いよ! 歩いて行けるよ!」と元気な回答が。なので素直に歩き出す私。

暑さで倒れるかと思いました。

といっても湿気が少ないのでまだマシなのですが。日に日に自分がこんがり焼けていくのがわかります。
フラフラになりながらやっと中央博物館に到着しました。
ちなみに帰りは違う道を通って戻ったのですが、その時思ったのは

【教訓】遠回りに見えても大きな道を往け

あちこち迷った往路と違って、あっさり駅にたどり着けたのでありました。


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[左]この写真はアムステルダム中央駅だったか、ユトレヒトの駅だったか。はて。ホーム大好き。


それはさておき中央博物館。Centraal Museumと書きます。“セントラァル”と発音するのでしょうか。チケットを購入し、受付のご婦人に館内順路を説明されます。
で、頭上の階段に私を見て「そっちじゃないですよ」と大声で教えてくれるご婦人。
「カフェに行きたいのです」と大声で答える私。
博物館に着いてまず最初にビールを飲む私。
ああ生き返った、ということでやっと館内をまわりはじめます。


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[右]居心地のいいライブラリーコーナー。こどもも楽しめます。


ユトレヒトの歴史資料やゆかりの絵画からモダンアートまで幅広い展示が魅力的なこの博物館、こじんまりしているように見えて、建物の中はいったい何がどうなっているのか複雑で迷いまくりでした。
見終えるのに時間がかかったのは、展示数が多いからか、迷ったせいなのか。
しかし大変充実してます。
ユトレヒトで発掘された巨大な船 The Utrecht Ship(10世紀以上前のもの)は壮観。
有名どころだと、建築家リートフェルトや雑誌でもよく見かけるドローグデザインの展示もあります。
帰りにリートフェルトの建築ガイドブックを購入したのですが、
ほぼ赤と黒と白で構成されたシンプルなデザインがたいそう美しく、
これがわずか3ユーロで購入できることにいたく感動したのでありました。
予約制とのことであきらめていたのですが、計画的にシュレーダー邸を訪れてみてもよかったかも。その他この時は“This is America”というエキシビションが行われてました。


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隅から隅まで堪能したので、博物館を出て向かいにあるディック・ブルーナハウスへ。
ブルーナさんのデザイナー時代の作品がとても好きなのですが、やはりメインはミッフィーちゃんでした。
以前日本で観たディック・ブルーナ展の方が充実していたのでこちらは駆け足で。
案内表示が、英語・オランダ語・日本語だったのには驚きました。そんなに主要マーケットなのか。日本。
はしゃいでいるこどもたちが微笑ましい。親子代々ファンという方も多いのでしょうね。


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例のごとく、ミュージアム疲れを起こした私。とりあえずドム広場に向かって歩きます。
さすがに広場周辺にはカフェやお店が並び、すこし賑わっていましたが
日曜だからか他の場所ではあまり人や車を見かけることがありませんでした。
静かでいいところだ、ユトレヒト(発音すると、ウュトレヒト)。たまたまなのですかね?
とりあえず入ったお店で、キッシュ&サラダのセットとビール。9ユーロ。
フランスやベルギーに比べると、ちょっとお得な値段のような。
大学のある街だからか、スタッフも皆学生っぽい感じでした。

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さよなら、ウュトレヒト(←無理矢理発音)。


そして再びアムステルダムへ。ライツェ広場とはまた違った賑やかさのダム広場でのんびりしてから、キッチュというか、なんというか、ごちゃっとしたダム通りから運河を3本渡って(迷わないように数えた)
ニューマルクト広場方面に散歩することに。あっという間に到着。
まだ19時前なのに、カフェのオープンテラスでできあがっている人が多く見られます。
そのまま中華街へ足をのばし、焼きそばをテイクアウトしてホテルに戻ることにしました。
途中コーヒーショップ(※COFEE SHOPはドラッグショップです)から飛び出してきた
こども3人に出くわしたのですが、いったいどういう状況だったのでしょうかね。


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[左]中華料理店で待つ間、猫がこっそりと。[右]リートフェルト建築のガイドブック。英語とオランダ語。


さて、本日の宿はダム通りに面しています。とても便利です。
シングル1泊49ユーロ(シャワー・トイレ付)と、ホテル代の高いこの地ではありがたい価格設定です。狭さ・賑やかさは価格から考えるとこんなものでしょう。
しかし、難点は暑さ。
これはホテルのせいというよりも、温暖化による欧州の猛暑問題だと思われます。
暑さに弱い私→窓を開けて寝る→うるさい→閉める→暑い→開ける→うるさい…を延々リピート。申し訳程度の小さな卓上扇風機は置いてくれているのですが。
とうとう夜中の1時に外に涼みに出ました。
そしてレセプションでビールを買って一気飲み。
残り二泊。おのれの体力が続くか少々不安を覚えた夜でありました。

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20060715 [Hotel] Quentin Hotel Amsterdam

Hotels.nlで予約。シングルルームが埋まっていたので、
エコノミーダブルを1泊75ユーロで(朝食無)。
ベッドの他ソファーにまで寝具が用意されていたので3人対応の部屋?
これは週末価格なので、広さとシャワー・トイレ付なことを考えると
ホテル代の高いアムステルダムではお得な部類に入る気がします。
クエンティングループの経営するホテルで、アムステルダム内に“Quentin England Hotel”、
“Quentin Arrive”、ベルリンに“Quentin Berlin”、そして雑誌のアートホテル特集に
掲載されることもあるこじゃれた“Quentin Berlin Design”があります。
こちらの“Quentin Hotel Amsterdam”はくたびれ具合と
ところどころに見られるアート作品がいい感じにマッチして、味わい倍増。
騒音は気になったもののたまたまだったかもしれないし、
運河沿いならではの眺望だし、美術館エリアにも近いし、なかなかよかったかも。

|Quentin Hotel Amsterdam|
Leidsekade 89
1017 PN Amsterdam
http://www.quentinhotels.com/


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20070118

20060715 Amsterdam

さて、毎回荷造りのたびにジグソーパズルをしているような気分になる私。
ホテルをチェックアウトして10番トラムに乗り、街中心部を目指します。
途中いきなり風車が現れました。
街中にはこの1基しか残っていないとどこかで読んだような。
偶然だけど見ることができてよかった。
で、ロイド・ホテル周辺とはうって変わって大変賑やかなライツェ広場に到着。
荷物を預かってもらいに、本日の宿“Quentin Hotel Amsterdam”に向かいました。


川沿いに歩いて、すぐに目的地発見。
レセプションにいた腕のお絵描きが見事なコワモテの青年に荷物のことを頼むと
「地下のラゲッジルームに」と言われ、鍵を渡されました。
行ってみると、うわーハンパじゃない熱気。
ラゲッジルームという名のボイラー室でありました。
そして荷物だらけで置き場が無い。
必死で場所を確保し、その辺のパイプに荷物をくくりつけ、部屋を出た時には既に汗だく。
鍵を返しに戻ってみると、コワモテの青年は流暢なフランス語で接客しておられました。
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(左)でっかい“Q”のアクリルキーホルダーがかわいいラゲッジルームの鍵。
(右)買った地図。情報満載でおすすめです。



ここにおもしろそうな地図(ショップやクラブ、レコード店情報満載)が置いてあったので購入し、本日はアムステルダム国立博物館とファン・ゴッホ美術館の二本立てでいこうといざ出発です。
気をつけねばならないのが、自転車専用道路を歩いてはいけないということ(当然ですが)。最初気付かずに突っ立ってて、「ハロー! ハロー! ビーケアフル!」と自転車の人に言われました。えらく愛想のいい注意の仕方です。
みんな「どいて!」の代わりに「ハロー!」と言ってます。
ほのぼのしていいですね、と思ってたら観光客にうんざりしているのかドスの利いた無愛想な声で「ハロ〜」と言ってる方もおられました。こわいのかこわくないのか。


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[中]小ワザのきいたポスター。


国立博物館に着いたのは、12時過ぎ。なんとまあ、大行列です。
仕方なく並びましたが、ところどころ日陰になるもののほぼ炎天下。
日焼け止めも塗ってません。
恥を忘れてハンカチを頭にかぶって数十分。ようやく入館することができました。
並んでいる間にとても気になったのが、


雨どい。

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はい、ズームイン。

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「なんでこんなもの担がなきゃいけないのさ」という声が聞こえてきそうです。



この時知ったのですが、国立博物館は大改装中(2008年完成)だとかで展示されているのは一部のみ。事前に調べておけ、という感じですが。近代美術館も改装中で2008年まで移転しているそうだし、もらった交通マップにも2008年から新制度導入みたいなことが書かれていたし、なんかあるのですかね? 2008年。
中に入っていろいろ見ているうちに、VOC(東インド会社)という表記を何度か目にして
学生時代の歴史の授業を思い出すことしばし。日本の磁器なども展示されており、
またもや「鎖国時代はどうもありがとう」という気持ちに。


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で、レンブラントの作品が展示されている部屋はさすがに特に人が多く、
なんとさらに博物館の目玉である『夜警』にいたっては、
音響・映像効果付きの特別展示室がありました。……なかなか味のある見せ方ですな。
そのたいそうな仕掛けに、隣に座っていた若者集団も大ウケしておりました。



それにしても、みなさん、写真撮りすぎ。画集を買った方がよいのでは、と思うぐらい
作品の写真をパシャパシャ撮ってます。昔は日本人観光客の写真好きがよく笑われていましたが、今や他国の人たちの方が絶対撮影に熱心なような。


国立博物館に比べると、あっさり入れたファン・ゴッホ美術館。
すっきりモダンな建物が素敵、と思っていたら日本人建築家の設計らしいです。
しかし中に入れば、すごい人、人、人。
せっかくの絵もあまりじっくり見られないほどです。
思ってた以上に点数があり、加えてこの時点でもう足が痛くてだるくてしんどくて。
年をとると美術館は1日1館ぐらいがちょうどいいのかもしれません。


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あまり堪能したとはいいきれませんが、とりあえず満足して美術館を出ます。
美術館に面したミュージアム広場は水と緑がいっぱいでとても気持ちのいい場所。
屋台で買ったビールとホットドッグで遅すぎる昼食(というかもう夕方)にし、
しばし水際でのんびりすることに。暑さのせいかザブンと飛び込む犬続出。
私も飛び込みたい。うらやましい。


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巨大な“I amsterdam”。I ♡ NYと同じノリなのに、ぐっとこじゃれ感。


さて、そろそろ一度ホテルに戻り、チェックインを済ませることにしました。
安めのホテルで土曜にシングルルームを一泊だけ受け付けてくれるところがあまりなく(連泊ならOK)、やっと見つけたここのエコノミーダブルというのを予約しておいたのですが、部屋に入ってみるとまあ、なんとゴージャスな広さでしょうか。
かなりくたびれてはいますが。置いてあったコップは使い捨てのプラスチック(ぺこぺこする透明のソフトタイプ)でしたが。
窓が大きくて明るくてあら素敵、と思っていたら、
陽が差し込んで死ぬほど暑い(空調無し)。
すぐ横を流れるシンゲル運河が見渡せてあら素敵、と思っていたら
行き交うボートの音・ボートに積んだラジカセの音・騒ぎ声がうるさい。
なんとなく不安は残るもののなかなか気に入ったので、安心して再び散歩に出かけることにしました。


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天井にはシャンデリアがよく似合うレリーフが。しかしあちこちに謎のシミも。


ライツェ広場ではあちこちで大道芸人が熱演中。
人だかりをよけながらライツェ通りを歩きます。
しかしこのショップの立ち並ぶライツェ通りもすごい人。
そんなに広くないのに老若男女がひしめきあってます。
この時点で19時過ぎ。小道にそれたり運河を眺めたりしているうちにふと気付くと、
なんと、多くの店がもう閉まっているor閉めようとしているではありませんか。
暑さであまり食欲が無く夕食は買ってすませようと思っていたので少しあせる私。
結局遅くまであいている近所のテイクアウト専門店という少ない選択肢の中フライドチキンを1ピース買い、さらにスタンドでビールを購入してまたぶらぶらホテルまで戻ったのでありました。


その夜は案の定、運河に響き渡る轟音ヒップホップのおかげで
なかなか眠ることができませんでした。