20070702

20060722 Berlin

さて、夜半。熱帯夜故になかなか寝付かれなかったものの、
寝付かれない自分に疲れてやっとなんとか夢の中。
突然誰かがドカドカと部屋に入って来た気配に、あわてて飛び起きました。
…あら、誰もおりません。
早い時間には気付きませんでしたが、壁か床が薄いようで、
他の部屋の足音や声が大変響きます。まさか自分の部屋と間違う程とは。
そして夜中に帰ってくるといえば、大抵ハイテンションな人か酔っぱらい。
快適に見えた AURORA HOSTEL の唯一かつとんでもない落とし穴でありました。


そんなこんなで夜中に何度も目を覚まし、バテ気味で目覚めた22日の朝。
今日はだらだらのんびりするだけにしようと、ホテルを出て歩き出しました。
Eberswalder Str.(読めない)駅を過ぎ、
KastanienAllee→TorStraße→AlteSchönhauserStraßeをひたすら歩きます。
この辺になると、読めない、と言うより読もうとする意志を放棄しています。


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そうして結構な距離を歩いた気がしますが、
ようやくハッケンシャー・ホフ Hackescher Hof に到着です。
今綴りを見て気付きましたが「ハッケン」の「ン」はどこにあるのでしょう(※)。
ドイツ語の読み方の法則が未だによくわかりません。
で、ハッケンシャー・ホフ。有名な複合商業施設です。
観光客らしき人で大変賑わっています。
今までベルリンの空気のどこかしらにやさぐれた匂いを感じていたのですが、
古びた建物と緑の調和する空間に、一気に気分が乙女になりました。
といいつつ、まずはカフェでビール。
昨夜ビールだけですませた上にここまで歩いて来たとあって、もうお腹ペコペコです。
しかしメニューがドイツ語です。
このまま眺めていれば何かを感じ取れるかもしれないと、
しばらくの間無駄に文字と向かい合ってみました。
見るに見かねたお店の人が「英語のメニュー要ります?」と言ってくださいましたが、
「もう少しですから!」と元気よく答え、元気よくラザニアをオーダーしました。
それはドイツ語ではない。
そして運ばれて来たラザニアは、


おかーさーん、私こんなに大きなラザニアを1人で食べたことありません。


しかもカゴにはパンが山盛りです。炭水化物の過剰摂取ではありませんか。
この旅で得た極意「休憩せずに食べる」を念頭に、ひたすらフォークを口へ。完食。
パンには手を付けられませんでした。この私が。
ビールとあわせて9.2ユーロ。美味しかったし大満足です。というより大満腹。

※なぜか私は“ハッケンシャー・ホフ”と思い込んでいましたが、
今ガイドブックを見ると“ハッケッシャー・ホーフ”と書いてありました。
そりゃそうですよね、すみません、と思ったら、Berlin Tourismのサイトには
“ハッケーシェ・ヘーフェ”とありました。外国語の日本語表記って難しい。
私の場合はただの勘違いですが。



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ちょろちょろショップを覗いては、すぐ木陰で休憩。暑すぎる。そしてお腹が重すぎる。
隣に座っていた人がタバコの火をつけてくれたのでお返しに扇子であおいであげると、
逆側の隣に座っていた人が「私もあおいでちょうだい」(たぶん)と。
しばしパタパタと国際交流。ふと足を見ると、
サンダル焼けで大変な色になっておりました。


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この後は、通って来た道を少し歩いてみました。
さっきは時間が早すぎたので通り過ぎた小さな本屋さんに入ってみることに。
おお、いい感じの本がたくさんあります。思わずあれこれ購入。
HUNDT HAMMER STEIN という名の本屋さんでした。
サイトも見易くてきれいです。ドイツ語わかりませんが。
http://www.hundthammerstein.de/


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その後も雑貨屋さんなどで順調に散財を続け、数度目のキャッシングをする羽目に。
やばい。
ハッケンシャーマルクト Hackescher Markt 駅の周辺で小さな市が開かれていたのでひやかして、今度はSバーンでフリードリヒシュトラーゼ FridrichStraße 駅に行き、
大型書店ドゥスマン Dussmann へ。
どうしても中を確認してから買いたい目当ての図録があったのですが、
いざ見つけてめくってみるとどうもいまひとつピンと来ず。
Amazonでクリックしなくてよかった。
冷房もきいてるし、ソファでのんびりできるし、あー極楽。
楽しかったのが、「Berlin」というかなり大規模なコーナー。
ガイドブックから歴史本から写真集からさらにはあらゆる土産物まで揃っており、
地方都市に住む私にはわからないのですが、東京の本屋さんにはこのように
「Tokyo」なコーナーがあったりするのでしょうか。


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何もしていないようでいて、あっという間に夜になりました(薄暗い程度ですが)。
旅に出る少し前のこと、AURORA HOSTELのあるPrenzlauer地区で外国人男性が
ネオナチに襲われるというニュースを目にしました。
なので心配性なわたくしはさっさと宿に引き返します。
それでも宿周辺をちまちま散歩していたのですが、どこからかスラヴ系っぽい音楽が。
行ってみると意外に普通の格好をした若者たちが、路上で楽しそうに演奏しております。
これはラッキーと、しばしの間堪能いたしました。よい夜です。
思いがけないよい体験に心もなごみ、ベッドに入ると久しぶりにすぐ熟睡できました。


その数時間後には、宿の前にたむろする若者たちの賑やかな声に
起こされることになるのですが。